#勝浦herbe

🌸 畑から、香りと彩りを届ける場所へ

2022年11月3日、千葉県勝浦市白木に誕生した、エディブルフラワーとハーブの農園「#勝浦herbe」。

園内で大切に育てた花やハーブを使い、焼き菓子やジャム、ハーブティーなどの加工品をひとつひとつ丁寧に手づくりし、お届けしています。

敷地内に併設されたカフェでは、朝摘みのエディブルフラワーやハーブ、地元・勝浦の食材をふんだんに使ったランチやスイーツをご用意。

香りと彩りに包まれた、心と身体にやさしいひとときをお楽しみいただけます。

花とハーブが咲く場所から生まれる、自然と寄り添う食のかたちを、ぜひ味わってみてください。

エディブルフラワーをご存じでしょうか?

エディブルフラワー
(edible flower)

とは、

食べられる(edible)
花(flower)


日本で最もなじみのある存在といえば、お刺身に添えられている黄色い菊を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

近年では、フレンチレストランやおしゃれなカフェでも見かけるようになり、少しずつその魅力が広がりつつあります。

けれど、日本ではまだ「飾り」としての役割が中心で、本来の魅力である“味わい”や“香り”を楽しむ「食べる花」としては、あまり知られていないのが現状です。

私たちは、エディブルフラワーを「見る楽しさ」だけでなく、「食べる喜び」として広めたいと考えています。

花そのものが持つ、やさしい味わいや豊かな香りを、ぜひ五感で味わってみてください。

🌱 花のちから、未来の食材へ

— エディブルフラワーに宿る栄養と可能性 —

エディブルフラワー(食べられる花)は、彩り豊かな見た目だけでなく、ビタミン・ポリフェノール・ミネラル・食物繊維など、健康を支える栄養素を豊富に含んでいます。

例えば──

🔸カレンデュラ(キンセンカ)には、100gあたり約9,400μgものビタミンA(β-カロテン)が含まれ、一般的にビタミンAが豊富とされるパセリ(約7,500μg)を上回る値を記録しています。

🔸
プリムラ(サクラソウ)は、レモンをしのぐビタミンC含有量。

🔸
ビオラは、抗酸化成分ポリフェノールの含有量がスーパーフード・アサイーの約4倍とも報告されています。

このように、一部の花には一般的な野菜に劣らない、あるいはそれを上回る栄養素を持つものもあり、近年では“機能性食材”として注目が高まっています。

さらに、少量でも満足感が得られ、環境負荷が少ないという点から、持続可能な社会を支える「未来の食材」としての可能性も評価されています。

2016年には、NASA(アメリカ航空宇宙局)が、国際宇宙ステーション(ISS)で食用花としても知られるジニア(百日草)の栽培に成功。

その鮮やかな花が宇宙空間で咲いたことは、植物が人間の心や体に与える影響への新たな可能性を示しました。

🌼 目で味わう、こころほどける花の彩り

色とりどりの花びら、繊細なかたち。

お皿の上に咲く一輪の花は、見る人の気持ちをやさしくほどき、食卓を豊かな時間へと変えてくれます。

「目で味わう」という言葉が似合う、自然からの贈りもの。

料理の仕上げとしてではなく、花そのものが主役になるような一皿を、#勝浦herbeは目指しています。

🌿 香りを添える、やさしい味わい

味が控えめなエディブルフラワーにとって、香りは最大の魅力のひとつです。

ハーブの花にはすっきりとした清涼感や甘さが、野菜の花には独特の青みやほろ苦さがあり、料理の印象を左右する「香りの層」として活躍してくれます。

まるで香りそのものを食べているかのような感覚——

五感で楽しむ体験こそが、エディブルフラワーの醍醐味です。

🌱 畑から食卓へ、安心の花を

すべての花が食べられるわけではありません。

だからこそ、どのように育てられたかがとても大切です。

#勝浦herbeでは、合成農薬や化学肥料は一切使用せず、植物や微生物由来の自然資材のみを使って、花やハーブを丁寧に育てています。

自然のリズムに寄り添い、やさしく力強く咲いた花を、安心して食卓へとお届けできるよう努めています。

目に見える彩りの美しさだけでなく、見えない安心や想いも一緒にお届けできるように。

一輪一輪に心を込めて、#勝浦herbeは“食べられる花の物語”を紡いでいます。

ハーブについて

🌿 香りを極める、こだわりのハーブたち

シソやサンショウなどの和ハーブから、ローズマリーやタイムといった洋ハーブまで。

#勝浦herbeでは、日々の食卓で親しまれる定番から、ちょっと珍しいものまで、100種類以上のハーブを栽培しています。

栽培にあたっては、合成農薬や化学薬品を一切使用せず、植物や微生物由来の自然資材だけを使い、土づくりから水やり、収穫にいたるまで一つひとつ丁寧に。

だからこそ、葉の一枚一枚に生命力が宿り、封を開けた瞬間、まるで畑の中にいるような豊かな香りが広がります。

その香りと味わいを見極め、厳選しているのは、長年現場で腕をふるってきた料理人の目

香りの質、使いやすさ、料理やハーブティーとの相性を徹底的に吟味し、

“調理の中で本当に活きるハーブ”だけをお届けしています。

一度使えば、ほかではもう手に入らない。

そんな唯一無二の香りと鮮度を、#勝浦herbeの畑から、あなたの暮らしへ。

なぜ勝浦白木なのか?

🌿 この地にめぐり逢うまで —— 勝浦・白木という特別な場所

ハーブや花を育てるうえで、まず何より大切なのは土の力

気候、日当たり、水はけ、水質、そして土壌——

そのすべてに納得のいく場所を求めて、私たちは2年もの時間をかけて土地を探し続けました。

ようやく出合えたのが、ここ千葉県勝浦市白木

実はこの街、1906年の気象観測開始以来、100年以上にわたり35℃を超える猛暑日が一度も記録されていない、日本でもまれな“涼しい町”なのです。

しかも夏だけでなく、冬も穏やかであたたかい。

この恵まれた気候は、太平洋に近い海洋性気候による影響が大きいといわれています。

私たちの農園は、朝日がしっかり差し込む南東向きの斜面にあり、

地下30メートルから汲み上げた良質な真水が、花やハーブをいきいきと育ててくれます。

水も空気も土も、どれをとっても清らかで、植物にとってまさに理想的な環境です。

そしてなにより、この地に暮らす人々の温かさが、私たちのはじまりをそっと支えてくれました。

自然と人に恵まれたこの場所から、

“根っこからおいしい”と感じていただける花やハーブを、心をこめて育てています。